結婚を機に田舎に移住することになったけど・・・
・地域の人とうまくやっていけるかな?
・仕事は見つかるかな?
・趣味とか続けられるかな?
・子育ての環境はどんなだろう?
この記事はこのような疑問や不安を持つ人に向けて書かれています。
はじめまして”ささ”と申します。
プロフィールは以下の通り。
- 結婚を機に都会から地方に移住(20年経過しました)
- 3人の子供の母
- 管理栄養士として総合病院、クリニック、特老などの勤務
- 現在は独立し、企業などで栄養指導を行う
地方への移住の実現には多くの課題が伴います。
特に、田舎生活と仕事のバランスをどのように取るかは、移住を考える多くの人にとって重要なポイントです。
この記事では、地方移住を決意した背景から、田舎での生活の魅力、仕事探し、キャリア形成のコツ、家族との時間の過ごし方、そして移住に伴う課題とその克服方法に至るまで自身の経験を元に解説しています。
- 田舎での仕事探し
- キャリア形成のコツ
- 子育てについて
- オススメの趣味や習い事
移住を検討している方はもちろん、すでに田舎で生活を始めている方にも役立つ情報を満載しています。
地方への移住が決まり、悩んでいる方の参考になれば幸いです。
結婚から始まる田舎暮らし
結婚を機に移住を決めた背景
結婚は人生の大きな転機であり、多くの人がこのタイミングで生活環境の変化を選択します。
私の場合は、結婚のタイミングで夫の暮らす地方都市への移住を決断しました。
私の場合は、職場の先輩が結婚を機に地方へ移住し幸せに暮らしていたのを見ていたので、比較的すんなりと地方への移住を決断出来ました。
結婚前から管理栄養士として総合病院で働いていたのですが、先に結婚して地方へ移住した先輩から「管理栄養士であれば地方でも仕事見つかるよ」と言ってもらえたのも後押しになりました。
移住に対する期待と不安
私はキャンプや登山などアウトドアの趣味が多く、家でも植物を育てたり、生き物が飼いたいという思いもあったので田舎で広い家に住むというのは憧れでもありました。
一方で、移住先は全く知らない土地だったので不安があったのも間違いありません。
それに、仕事にも慣れて来た所だったので、キャリアをリセットするのがもったいない思いがあったのも事実です。
田舎に移住する前に感じていた期待と不安はこんな感じ
期待 | 不安 |
---|---|
キャンプや登山などが楽しめる ペットが飼える ガーデニングが楽しめる | 希望に合う仕事は見つかるか 地域にうまく溶けめるか 子供の教育環境は問題ないか |
不安もありましたが、期待の方が勝りました。
新婚生活と地方移住の挑戦
結婚後の新生活と地方での生活の始まり
田舎暮らしのスタートは、夫の実家ではなく地方都市でのアパートで暮らす事になりました。
そして、移住後すぐに子供が生まれたため、結婚して数年は子育てが生活の大半を占めています。
移住前の”地域にうまく溶け込めるか”と言う不安はママ友との繋がりで解消する事が出来ました。
ただ、子供が小さい間は、期待していたアウトドアの趣味やペットなどは一旦諦める必要がありました。
田舎と都会の生活スタイルの違い
田舎と都会では、それぞれに異なる生活スタイルがあります。
私の感じた都会と田舎のそれぞれの魅力、不満はこんな感じ。
人によっては魅力が不満になる点もあるかもしれません。
都会と田舎の生活スタイルは、一長一短があり、個々のライフスタイルや価値観によって最適な選択が異なります。
夫婦でのコミュニケーション
地方移住が成功するか失敗するかは、夫婦間のコミュニケーションにかかっているといっても過言ではありません。
新しい環境での生活は予期せぬ課題をもたらすことが多く、これを乗り越えるためには夫婦間のコミュニケーションと柔軟な対応が必要です。
わが家ではこんなことを話し合いました。
- 家事の分担
- お金の使い方
- 地域イベントなどへの対応
- 趣味に関する時間の分担
- etc
夫婦での生活の調整とコミュニケーションは、地方移住という新たな環境での共同生活を円滑にし、関係をより深めるための鍵となります。
新たな人間関係の構築と地域への溶け込み
夫婦間のコミュニケーションを深める事と並行して、田舎での新たな人間関係の構築と地域社会への溶け込みは、移住後の生活において中心的な役割を果たします。
田舎のコミュニティに新しい住民として受け入れられるためには、地域の人々との良好な関係構築が不可欠です。
- 地域のイベントへの参加
- ボランティア活動への参加
- ママ友とのつながり
私も夫も他人とのコミュニケーションが得意だった訳ではありませんが、ママ友とのつながりにはかなり助けられました。
コミュニティーに参加することで地域内での支援ネットワークが構築され、新たな友情や協力関係が生まれます。
新たな人間関係の構築と地域への溶け込みは、地方移住の成功において重要なステップであり、移住生活の質を大きく左右します。
仕事とキャリア:地方での新たな一歩
地方での仕事の見つけ方
地方での仕事探しには特有の課題があります。
- 給料が低い傾向がある
- 選択肢も限られる
給与水準は東京を筆頭に都市部ほど高くなる傾向があり、地方では東京と比べ平均で100万円以上の所得差がある地域があります。
引用:厚生労働省(都道府県別にみた賃金)
ハローワークで求人を探しても希望の職種が見つからないし、給料も安すぎ(泣)
私も移住してから、何度か転職をしましたが仕事探しは、主にハローワークか知り合いのツテを頼った就職活動を行いました。
しかし、ハローワークや知り合いのツテを頼ってもなかなか思うような仕事内容、給料の仕事を見つけることは出来ずある程度妥協をして働く事も多かったです。
管理栄養士として採用されたにも関わらず低い給料で管理栄養士以外の仕事をする事もありました。
移住してからしばらくは、就職は出来ても思うような仕事にはつけない状況が続きました。
状況が変わったのは、インターネットを利用した転職エージェントを活用した事がきっかけです。
軽い気持ちで複数のエージェントに登録した所、好条件で就職先を見つける事が出来ました。
転職エージェントに紹介してもらった仕事は、ハローワークに求人が出ておらず、給料も周りの水準より2割くらい高めでした。
私が仕事を見つけた事例のように、地方でもオンラインリソースの活用を活用することで多様な仕事の機会を見つけることができます。
実は夫も転職エージェントを使って転職経験あり。
給料はそれほど増えませんでしたが職場環境が改善しました。
在宅ワークの可能性
転職エージェントを利用することで高待遇の仕事につくことが出来ましたが出産を機に退職。
子育てが一段落した所で再度就職活動を行いました。
ありがたい事に前職場からは 復職しないか?とのお声がけを頂きましたが、やってみたい仕事がったので復職はお断りし新たな職種にチャレンジしてます。
前職場とは今でも良好な関係を築けています。
Web会議システムを使い、オンラインで栄養指導を行うお仕事。
リモートで対応するため、田舎でも多くのお客様の対応する事が可能。
※お客様の要望によっては現地で対面面談を行う事もあり。
この仕事の良いところは、自分の都合で仕事を入れる事が出来るため時間の融通が付くようになる所。
そして、頑張ればその分、収入に反映される点も嬉しい所です。
栄養指導1件あたりの単価も比較的高いため、給料は以前よりさらに上がりました。
雇用形態は個人事業主という事になります。
この、お仕事もインターネットの案件に登録することで見つけた仕事です。
気になる方は、いくつかのサービスに登録しておくことをオススメします。
夫婦で支え合うキャリア形成
田舎では給与水準が低いこともあり、一人でキャリア形成するのは難しい事が多く、夫婦共働きで相互にサポートし合うことで大切です。
夫の場合はそれほど高給という訳ではありませんが、正社員で安定した収入を得ているため、仮に私の仕事がなくなってもなんとか食べて行くことが出来ます。
逆に、夫が職を失ったとしても次の仕事が見つかるまでの間、私が頑張ればなんとか耐えられます。
わが家では私がリモートワーク中心で働いているため家事の時間は比較的取りやすい環境になりました。
夫が正社員で安定して働いていたため、私がチャレンジングな転職を行うことが出来たと考えています。
また、今すぐに転職しない場合であっても、転職エージェントに登録しておくことをオススメします。
すぐに転職しなくても、転職エージェントに登録していいの?
すぐに転職しない場合であっても次のようなメリットが有るためオススメです。
- 自分の市場価値を把握できる
- プロのキャリアアドバイザーから自分にはない視点や価値観をもらえる
このように夫婦がお互いのキャリアを支え合うことで、地方移住の課題を乗り越え、豊かなキャリアを築くことができます。
子育てと地域社会との関わり
地方での出産と子育ての実情
地方では、出産と子育てにおいて特有の状況があります。
子育て環境も地域によって大きく異なります。
私の住んでいる地域では子育て支援のための施設やプログラムが充実している一方で、教育格差があると感じています。
田舎と都会の教育環境の違い
田舎で子育てをしていて強く感じるのは、都会と田舎の教育格差です。
私の住んでいる地域では、受験と言えば高校受験からが一般的で、中学受験をする子はほとんどなく、小学受験なんて聞いたことがありません。
そんな田舎の子が大学受験をする際には、都会の子と争うことになります。
わが子が高校3年生の頃に学んでいたことを、都会では高校2年までに終わらせ受験対策をしていると聞いたときには格差を強く感じました。
大学受験に関しては、塾などを活用する事が一般的ですが、田舎の塾や習い事って結構ハードルが高め。
- 質の高い授業を受ける選択肢が少ない
- 学力に合わせた塾を選びにくい
- 塾まで遠く送迎が必要
塾だけでなく習い事全般に言えますが、このような選択肢の少なさや両親の負担の点でも格差を感じてしまいます。
・・・とこれまで不満ばかり書きましたが、最近はオンラインで良質な授業を受けられるサービスも出てきました。
わが家でもこの春より中学生になる息子はWeb学習サービスを利用しています。
隣で講義を聞くことありますが、講師の方の話がおもしろく飽きさせません。
わが家で利用しているWeb学習サービスはスタディサプリです。
塾の講師の説明もわかりやすく、私もこんな先生に習いたかったと感じるほどです。
\ 先ずは14日間の無料体験をオススメ/
合わなければ退会もWeb上で簡単に行えます
このように教育格差を埋める努力は家庭でも行う必要があります。
子どもの成長と地域コミュニティとの結びつき
受験などの学習面では都会の方が優れていると思いますが、一方で地域コミュニティとの関わりや自然体験などの面では、田舎の子ども達の優位と感じています。
- 地域コミュニティとのつながり
- 自然環境を活かしたイベントや活動
子どもたちの成長過程において、地域コミュニティとの関わりは、社会性や協調性の育成に寄与します。
地域の自然環境を活かしたイベントや活動については、子どもの健全な成長を促進します。
田舎での子育ては情操教育という面で優れています。
趣味と習い事:田舎生活の楽しみ方
田舎での習い事と自然体験
田舎の場合、キャンプ、登山、魚釣り、海水浴などの自然体験については身近にあり直ぐに都会と比べ簡単に体験が出来ます。
特殊な例ですが・・・
水着のまま徒歩で海水浴に出かけ、帰って自宅でシャワーを浴びるなんて事が出来たりします。
仕事終わりに子どもと一緒に魚釣りをし、釣った魚がそのまま食卓に登るなんて事も可能です。
一方で、カルチャースクールなどの習い事に関しては選択肢が少なく都会と比べて不利に思います。
ただ、習い事が少ない点についてもオンラインプラットフォームを利用した習い事が増えていて、田舎でも家からヨガやピラティスなど様々なスクールに参加が可能になっています。
趣味を通じた地域住民との交流
趣味は、地域住民との交流を促進する素晴らしい手段です。
共通の趣味を通じて地域住民と繋がることは、地域社会への溶け込みを促します。
私の場合も、アウトドアの趣味や自宅で行っている園芸の趣味を通じて地域の人々とのつながりが出来ました。
趣味を通じた人々との交流は、田舎生活をより豊かなものに変えます。
地方移住の日常と生活の変化
日常生活のリズムと習慣の変化
地方移住は、都会で暮らしていた頃と比較して日常のリズムと生活習慣に大きな変化をもたらしました。
日々の生活習慣がガラリと一変してます。
- 通勤時間の短縮
- 睡眠時間の増加
- ストレスの減少
自然に囲まれたリラックスした時間が増える事で生まれる日常生活の変化は、より充実した生活を実現するきっかけとなります。
新しい環境での生活の工夫と発見
田舎での生活により新しい趣味や興味が増えて来ました。
- 家庭菜園
- 魚釣り
自給自足とまでは行きませんが、いずれも趣味と実益を兼ねたものになっています。
そして生活が安定して来たこともあり、念願だったペットを買うことも出来ています。
現在は、ネコ3匹、リクガメ3匹と一緒に暮らしています。
結婚と地方移住の経験から学んだこと
結婚と移住の経験
結婚と地方移住は、人生の大きな転機であり、多くの学びがあります。
地方移住にはデメリットも多いですが、夢を叶え、自己成長につなげることができました。
田舎暮らしの理想と現実のバランス
田舎暮らしは理想化されがちですが、実際の生活とのギャップが存在します。
理想と現実の間で、小さな幸せや日々の学びを見つけることが重要です。
理想だけを追い求めると、田舎暮らしに挫折するリスクがあります。
これから考えるべき未来の展望
地方移住して約20年が経ち、田舎生活にかなり慣れました。
最近ではインターネット環境が整い、地域間の格差も縮小しています。
ITの活用ができれば、田舎暮らしには自然との共生、地域社会への貢献、キャリアの再構築など、多くの可能性が広がっています。
この記事が地方移住を考えている人や田舎暮らしを始めたばかりの人の参考になれば幸いです。