結婚を機に田舎に移住したけど・・・
管理栄養士の仕事が見つからない߹ㅁ߹)
この記事はこのような悩みを持つ人に向けて書かれています。
- 田舎で管理栄養士が仕事を見つける方法
- 管理栄養士以外の仕事の可能性
“ささ”と申します。プロフィールは以下の通り。
- 結婚を機に都会から地方に移住(20年経過しました)
- 3人の子供の母
- 管理栄養士として総合病院、クリニック、特老などの勤務
- 管理栄養士以外にもいくつかの仕事を経験
- 現在は管理栄養士として独立し、企業などで栄養指導を行う
地方に移住したものの、移住先で思うような仕事が得られず苦労している方も多いのでは無いでしょうか。
私の場合も、移住してから何度か転職をしてます。
特に、移住してしばらくの間は仕事探しに苦労して来ました。
地方での就職活動には田舎なりの様々なコツと工夫が必要です。
本記事では、これらの基本的なアプローチから、管理栄養士に限らない幅広い仕事探し、リモートワークの活用方法まで、地方での仕事を探す際の重要ポイントを分かりやすく解説します。
この記事があなたの仕事探しの参考になれば幸いです。
田舎で働くための就職活動戦略
田舎暮らしと管理栄養士の就職難の現状
田舎暮らしは多くの人にとって魅力的ですが、管理栄養士のような専門職においては就職が困難になることがあります。
- 人口が少なく、特定の専門職の需要が限られている
- 医療機関や大規模な施設が少なく、管理栄養士のポジションも限られる
優良な職場はすでに管理栄養士が勤務していることが一般的で、空きが出るまで長い時間がかかることもあります。
そのため、田舎暮らしを希望する管理栄養士は、就職の難しさに直面する可能性が高いのです。
移住者が地方での仕事を探す事の難しさ
地方に移住する際の最大の障壁の一つが、仕事の見つけ方です。
特に管理栄養士などの専門職においては、その難易度はさらに高まります。
私の場合も、移住してしばらくの間は管理栄養士としての仕事探しに苦労して来ました。
田舎では地元のコミュニティ経由で優良な仕事を斡旋することがあり、地元のコミュニティとのつながりの薄い移住者にとって仕事を見つけるのをさらに難しくしています。
移住者が地方で仕事を探す際は、地域固有の市場状況の理解と、地元コミュニティへの積極的な関わりが必要です。
地方での仕事探し:基本のアプローチ
移住者が地方で管理栄養士の仕事を探す方法は大きく分けて6つ。
- 転職エージェントの活用
- 転職サイトの活用
- ハローワークの活用
- 友人・知人の紹介
- 企業のホームページからの連絡
- 地域の求人情報誌の活用
この中で最もオススメするのは“転職エージェントを活用”する方法です。
以下で主な仕事探しの方法についてメリット/デメリットと転職エージェントを活用する方法が最もオススメと考える理由について解説します。
転職エージェントの活用
地方に移住して地元にコネなどがない場合、転職エージェントを活用するのが、最も効率よく行える就職活動の方法です。
私は移住してから6回の転職を行いましたが、転職エージェントを利用するようになってから給与等の条件が良くなりました。
転職エージェントとは
転職エージェントは無料で利用できる職業紹介会社のサービス。
個々の職業経験やスキルに合わせて、最適な求人を提案してくれます。
転職エージェントを利用する事で次のようなサービスを無料で受けることが出来ます。
- 求人情報の紹介
- 履歴書や職務経歴書等の選考書類作成のアドバイス
- 面接日の調整
- 雇用条件の交渉
- 入社日の調整
初めて利用したときは、これだけ手厚いサービスが無料で利用出来る事に感動しました。
また、エージェントには地方の市場に精通している専門家がおり、地方特有の職業機会についての深い知識を持っています。
たとえば、特定の地域でニーズの高い専門職や、地方での働き方に特化したポジションの紹介を受けることができます。さらに、転職エージェントは面接の準備や履歴書の書き方など、転職活動全般にわたってサポートを提供してくれます。
転職エージェントが無料の理由はこちら
転職エージェントとは
正式には「有料職業紹介事業者」と呼ばれ、厚生労働大臣の認可を受けた民間の職業紹介会社のこと。
求職者(転職希望者)と求人者(企業)間の雇用関係の成立させる事で企業から転職エージェントへ費用が支払われるため、就職希望者は無料でサービスを利用する事ができます。
[引用]職業紹介事業制度の概要
転職エージェントの選び方
転職エージェントはそれぞれ特色があり、自分のキャリア目標や求める業界によって最適なエージェントは異なります。
- あらゆる業種を網羅した大規模エージェント
- 特定の地域に特化したエージェント
- 特定の業種に特化したエージェント
- 中高年向けのエージェント
- 第二新卒だけにサービス提供するエージェント
自分の専門性やキャリアの方向性に合ったエージェントを選ぶことで、より質の高いサービスを受けることができます。
ただ、転職エージェントによっては質の低いサービスもあるようです。
ある程度規模が大きい転職エージェントであれば、業界ごとに専任のキャリアアドバイザーが割当てられているため安心ですが、そうでない場合には注意が必要です。
私の場合は、全国展開する大手の転職エージェントを活用し転職を決めました。
エージェントを通じた仕事探しのメリット/デメリット
転職エージェントを通じて仕事を探すことには多くのメリットがありますが、一方でいくつかのデッメリットもあります。
デメリットの部分を理解することで、より効果的な活用が出来るようになります。
個人的に嬉しかったのは雇用条件の調整。
エージェントが給与交渉をしてくれ、公募条件より高い給料で就職できました。
エージェントの効果的な活用方法
転職エージェントを効果的に活用することで転職の成功率は大きく代わります。
転職エージェントを上手に活用するには“自分のニーズや希望をハッキリ伝えること”とても重要。遠慮したり、恥ずかしがったりして自分の要望をハッキリ伝えないと転職エージェント側も困ってしまいます。
次のようなことをハッキリ伝えることで、エージェントはより適切な求人を探すことができます。
- 自分の経歴
- スキル
- 転職の動機
- キャリアの目標
- 求める職種や企業文化
- 働き方の希望
そしてもう一つ重要なのが、複数の転職エージェントを活用することです。
転職エージェントも人間ですので、自分と相性の良い人、相性の悪い人がいます。また、中には質の低い転職エージェントも存在します。
相性の悪いエージェントに当たった場合、回避出来るよう複数の転職エージェントに登録し、自分がしっくり来るエージェントと交渉することをオススメします。
私の場合は、3社のエージェントに登録し、その中で最もしっくり来るエージェントとの交渉を行いました。
転職サイトの活用
転職サイトは、幅広い求人情報を簡単に検索できる便利なツールです。
大手転職サイトでは、全国各地の求人情報が網羅されており、職種、業種、勤務地などの条件で絞り込んで検索することができます。これにより、自分に最適な仕事を効率的に探すことが可能です。
今の仕事は転職サイトで見つけました
転職サイトを活用するメリット・デメリット
転職サイトを活用するメリットとデメリットは次のような感じです。
転職サイトと転職エージェントどっちで職を探すべき?
転職エージェントと転職サイトどちらもメリット・デメリットがあるけど、どっちを活用したらいいんだろう?
こんな疑問を持たれる方もいると思います。
正解があるわけではありませんが、普通に管理栄養士として働きたいのであれば両方に登録した上で転職エージェントを利用した就職活動をメインで行うのがオススメです。
ただし、次のような方は転職サイトも活用する方が良いと思います。
❶直ぐに仕事に就きたい方
❷管理栄養士も含め仕事を幅広く探したい方
転職エージェントを利用場合、「キャリアアドバイザーと面談」→「ニーズのくみ取り」→「求職者に合う求人を探す」という手順を取るため、転職を思い立ってその場ですぐに応募というわけにはいきません。そのため直ぐに仕事に就く必要がある方は転職エージェントは向かない可能性があります。
また、転職サイトの場合、幅広い職種が登録されているため、自分がこれまで考えた事のなかった職種の仕事を見つける事が可能です。転職エージェントの場合は、面談で”管理栄養士の仕事に就きたい”という意思を示せばそれに沿った形で仕事を探すため、自分でも考えていなかった職種を見つけることは出来ません。
私の今の仕事は、転職エージェントに伝えた希望と異なった職種のため、転職サイトでなければ見つける事が出来ませんでした。
ハローワークの活用
仕事探しの基本はハローワークだよね?
仕事探しと言えばハローワークという考えの方は多いと思います。
実際にハローワークでは仕事を探すことが出来ますが、それ以外にもいくつかの役割があります。
- 仕事の紹介
- 失業保険の手続き
- 職業訓練の受講手続き
個人的にはハローワークで専門職を探すのはオススメ出来ないと感じていますが、失業保険の手続きや職業訓練の手続きなどはハローワークで行う必要があるため必ず活用しましょう。
ハローワークの役割❶:仕事の紹介
ハローワークには多くの仕事が紹介されていて職種によっては見つけやすい仕事もあります。しかし、管理栄養士などの専門職の場合、希望に合う仕事を見つけるのは難しいです。
ハローワークの窓口でも就職相談に乗ってはもらえますが、転職エージェントのような専門家ではないため正直あまりあてには出来ません。
転職エージェントや転職サイトを使っても仕事が見つからない場合の最後の手段と考えれば良いと思います。
私の場合は、残念ながらハローワークを使っても満足の行く転職は出来ませんでした。
ハローワークの役割❷:失業保険の手続き
ハローワークでの就職活動はあまりオススメしないと言いましたが、ハローワークには仕事を探す以外に重要な役割があります。
それは、失業保険の手続きを行うこと。
「自己都合」 or 「会社都合」により失業保険に受給期間は異なりますが、失業保険は必ず手続きを行い受け取りましょう。
ハローワークは失業保険の手続きをする場所と考え、仕事については転職サイトや転職エージェントを利用するのがオススメです。
ハローワークの役割❸:職業訓練の受講
ハローワークで提供しているサービスに「ハロートレーニング」という離職者、求職者向けの職業訓練があります。
ハローワークの求職者を対象に、職業相談等を通じて受講が必要である場合に、再就職の実現にあたって必要な訓練を実施しています。
[引用元]厚生労働省Webサイト
「ハロートレーニング」受講期間中は受講手当も貰えるので、職業訓練を無料で受けながら、手当も貰えるというサービスなので対象者であれば活用しない手はありません。
受講するためには、ハローワークに求職の申し込みをしている必要がありますが、就職は転職エージェントや転職サイトを利用して行っても構いません。
就職活動をしながらでも「ハロートレニング」は受講可能です。
積極的に活用しましょう。
友人・知人からの紹介
地方では地域のネットワークやコミュニティが求人情報の重要な源となることがあります。地域に密着した情報源は、大手求人サイトや国家機関ではカバーできない独自の求人情報を提供することがあります。
私の場合は、地域の管理栄養士コミュニティ繋がりで求人情報を紹介してもらいました。
求人サイトやハローワークなどに掲載される前の求人情報を得ることも出来るため、とても有利な条件で就職する事が出来ます。また、紹介の場合、雇用者と紹介者間である程度話がついていることも多く面接などなしで採用となる事もあるでしょう。
一方で、条件をきちんと確認しないまま就職してしまうと、入社してから思っていたのと違う仕事をすることになるリスクもあります。
また、一度就職してしまうと、退職する際に紹介者との関係を気にする事もあるかもしれません。
企業ホームページからの申し込み
企業のホームページに求人情報が出ている場合があります。
自分の希望に合う求人であれば、ホームページに記載されている手順で申し込みを行っても良いと思います。
ただし、良い条件の求人に対しては多くの募集があるため、多くの求職者とポストを争う必要があります。
地域の求人情報誌の活用
地域の求人情報誌でも管理栄養士の募集がかかる事があります。
ただ、求人情報誌で好条件の仕事は少ない印象です。
また、仮に好条件の募集が見つかったとしても、多くの求職者とポストを争う必要があります。
転職エージェントや転職サイトの利用と平行して求人情報誌を利用するのは良いと思いますが、求人情報誌だけでの仕事探しはオススメしません。
管理栄養士以外の選択肢
管理栄養士に限定しない仕事探しは、キャリアの多様性と機会の広がりを提供します。
管理栄養士の資格や経験は、他の多くの職種においても価値があり、異なる分野での仕事を探すことで新たなキャリアパスを開拓できます。
管理栄養士のスキルを活かせる分野は多岐にわたります。また、管理栄養士の専門知識に加えて、コミュニケーション能力やプレゼンテーションスキル、データ分析能力などを活かすことでも仕事の幅を広げることが出来ます。
- 食品業界での品質管理
- 健康関連の教育プログラムの開発
- 福祉施設での食事プランニング
- 健康コンサルタント
- 食育トレーナー
管理栄養士に限定しない仕事探しをすることで、自分の専門知識を広い範囲で活用し、キャリアの選択肢を広げることができます。
リモートワークの活用
最近ではリモートワーク可能な仕事の募集も増えてきました。
リモートワークは場所に依存しないため、特定の職種や業界での仕事の機会が拡大します。しかし、すべての職種がリモートワークに適しているわけではないため、適切な求人を見つけるための方法が重要です。
私の今の仕事もリモートワークがメイン。
栄養指導の仕事を主に遠隔面談という形式で行っています。
リモートワーク可能な職種の探し方
リモートワークなら通勤の負担減るし、育児とも両立出来そう。
どうやってリモートワーク仕事の見つけるの?
リモートワークに適した職種は、データ分析、デジタルマーケティング、ライティング、グラフィックデザインなどIT系が大半です。
しかし、管理栄養士の仕事であっても探せばリモートワーク可能なものが見つかります。
求人サイトで「リモートワーク」「在宅勤務可」などのキーワードで検索を行い、仕事内容がリモートでの実施が可能かどうかを確認することが大切です。
私は、大手の転職サイトに登録し「在宅勤務可」の管理栄養士の仕事を見つけました。
また、フリーランスや契約ベースの仕事もリモートワークの選択肢として考慮するとよいでしょう。
リモートワーク可能な職種を探す際には、適切なキーワードでの検索と、仕事の内容がリモートで実施可能かどうかを確認することが重要です。
私の場合は、フリーランスの管理栄養士として業務委託を受け「栄養指導」を行っています。
業務形態としては個人事業主という扱いになります。
在宅勤務のメリットとデメリット
在宅勤務には多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。
在宅勤務においては、効率的なタイムマネジメントや自己規律が重要です。
また、仕事とプライベートのバランスを保つために、作業スペースを設けるなど、環境の整備も重要になります。
私は、仕事とプライベートのスペースを完全に切り分けON/OFFを切り替えています
在宅勤務は多くの利点がありますが、自己管理やコミュニケーションの維持、ワークライフバランスの保持など、いくつかのデメリットに対処する必要があります。
リモートワークを支援するツールと環境
効果的なリモートワークを実施するためには、適切なツールと環境の整備が不可欠です。
リモートワークを円滑に行うためには、コミュニケーション、タスク管理、ドキュメント共有などを支援するツールの利用が必要です。
そして、作業に適した環境を整えることが重要になります。そのために、安定した高速インターネット環境を準備する事と主回線に障害が合った場合のためにバックアップ回線を準備する必要があります。
遠隔面談中に光回線(主回線)に障害が発生し、モバイル回線(バックアップ回線)に切り替え仕事を続けた事があります。
適切なツールと環境の整備は、リモートワークの効率と快適さを高めるために重要です。
まとめ
地方での仕事探しの重要ポイント
管理栄養士が地方に移住して最初にぶつかるのが仕事の問題です。
特にこれまで都会で仕事をしてきた人にとっては、田舎での仕事に物足りなさを感じるかもしれません。
- そもそも仕事が少ない
- 給料が低い
問題解決には転職エージェントを活用し、少しでも満足のいく条件の仕事を見つけるようにすべきです。
柔軟なキャリア構築
管理栄養士の仕事にこだわりがなければ、多様な職種や業界に目を向けることで、管理栄養士の資格を活かしつつ新しいキャリアの可能性が広がります。
リモートワークの活用、食品業界や健康関連職種への転職、異業種への挑戦などは、自身のスキルや経験を活かし、キャリアの選択肢を広げるために有効です。
キャリアは一つの道ではなく、多様な可能性を秘めているという視点が重要です。
田舎暮らしと仕事探しのバランス
田舎暮らしを求める場合、仕事探しのアプローチもそれに合わせて変える必要があります。
例えば、リモートワークを可能にする職種を選ぶ、地域社会のニーズに応じた仕事を探すなど、田舎での生活スタイルに合わせた仕事探しを行うことが求められます。
リモートワークの活用により、都会の給与水準を保ちつつ田舎暮らしをする事も可能です。
これらのポイントを踏まえ、地方での仕事探しやキャリア構築に取り組むことで、充実した職業生活と田舎暮らしの両立が可能になります。